ドローンで空撮する前にする準備。
法制度・機体・気象・現場・撮影プランを一次情報ベースで完全図解
「機体を買った、飛行練習もした。あとは撮るだけ」——ではありません。ドローンで空撮を1本仕上げるまでには、法制度・機体・気象・現場・撮影プランの5領域それぞれで事前準備が必要です。1つでも抜けると、罰金30万円(飛行計画通報未実施)、機体墜落、クライアント信用失墜のいずれかが待っています。本コラムでは国土交通省 ドローン総合案内・DIPS2.0・気象庁など一次情報13本ベースで、飛ばす前の全チェックポイントを完全図解します。KFJドローンスクールの国家資格講習は1等・2等を取得しながら空撮の練習もできます——ここで練習を積んだ受講生は、初回案件から慌てません。
本コラムの一次情報ベース
- 国土交通省 無人航空機の登録(ドローン登録ポータル)100g以上の登録義務・リモートID・3年更新の根拠
- 国土交通省 無人航空機の飛行許可・承認手続特定飛行8区分・カテゴリ判定・立入管理措置
- 国土交通省 飛行計画の通報・飛行日誌の作成DIPS2.0通報義務・罰則30万円・飛行日誌
- 国土交通省 無人航空機の飛行の方法飛行前確認・常時遵守事項の根拠
- 気象庁 警報・注意報発表基準一覧表気象判断の一次情報
- 国土交通省 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール緊急用務空域・事前確認義務
「法・機体・気象・現場・撮影」
5領域の事前準備が揃った瞬間だけ、ドローン空撮は成立する
- 機体登録+リモートID100g以上はDIPS2.0で機体登録+登録記号表示+リモートID搭載が必須。有効期間は3年で更新も義務。
- 特定飛行の8区分判定DID/夜間/目視外/30m未満/催し場所/危険物/物件投下/150m以上——1つでも該当ならカテゴリⅡ以上、許可・承認申請を検討。
- DIPS2.0 飛行計画通報特定飛行は飛行前に通報必須。通報せず飛ばすと航空法第157条の10で30万円以下の罰金。
- 気象は気象庁が一次情報風速・降雨・雷・視程を気象庁で確認。UAV Forecast等は補助ツール。メーカー推奨風速の80%が実務上限。
- 飛行前点検(CtoA)機体・電源・GPS・コンパス・通信・SDカード・法令確認——業界標準の6項目を毎回同じ順序でチェック。
- 撮影プラン設計絵コンテ/ショットリスト/ND運用/1/60ルール/ゴールデンアワー——「撮る前」に設計が終わっていることが上手い空撮の条件。
- 飛行日誌の記録開始特定飛行は飛行記録・日常点検記録・点検整備記録の3種を漏れなく記載。違反は10万円以下の罰金。
法制度の準備——機体登録・特定飛行判定・DIPS2.0通報
空撮を始める前に、まず片付ける必要があるのが法制度の3層です。「趣味だから」「SNS用だから」といった動機は関係ありません。国土交通省 無人航空機の飛行許可・承認手続は、100g以上のドローンを飛ばす行為そのものを対象にしています。
機体登録(DIPS2.0・3年更新)
「100g以上の無人航空機は、機体の登録が義務化されています。登録されていない100g以上の無人航空機を飛行させることはできません。機体登録の有効期間は3年です」
登録は3ステップで、すべてDIPS2.0で完結します:①アカウント開設 → ②機体を登録 → ③手数料を納付。機体登録が完了したら、機体本体に登録記号を明示し、リモートID機器を搭載することが義務です。
リモートID搭載が免除される3ケース
- 事前登録期間中(2022年6月19日まで)に登録手続きを完了した機体
- 補助者を配置し飛行区域の範囲を明示する等の安全確保措置を講じた飛行
- 十分な強度の紐等で係留して行う飛行
それ以外は必ずリモートID搭載が必要。国交省 登録ポータルより。
特定飛行8区分の判定
国土交通省 飛行許可・承認手続より、「特定飛行」は以下の8区分。1つでも該当したらカテゴリⅡ以上となり、無資格・無認証なら個別に許可・承認申請が必要です。
| 特定飛行の区分 | 典型的な空撮シーン | 手続 |
|---|---|---|
| 空港等周辺の空域 | 空港近隣の風景空撮 | 空港事務所長への個別許可 |
| 150m以上の上空 | 山岳・崖の高高度空撮 | 個別許可申請 |
| 人口集中地区(DID)の上空 | 都市部の街並み空撮 | 個別許可 or 二等+第二種で免除可 |
| 夜間飛行 | 夜景・イルミネーション | 個別承認 or 限定変更で免除可 |
| 目視外飛行 | 長距離ルート・トンネル進入 | 個別承認 or 限定変更で免除可 |
| 人又は物件から30m未満 | 結婚式・イベント記録 | 個別承認 or 二等+第二種で免除可 |
| 催し場所上空 | コンサート・スポーツ大会 | ×個別承認必須(免除不可) |
| 危険物の輸送/物件投下 | 該当稀(撮影機器の投下含む) | ×個別承認必須(免除不可) |
DIPS2.0の飛行計画通報(罰則30万円)
特定飛行を行う場合、飛行前に必ずDIPS2.0で飛行計画を通報する必要があります。国交省 飛行計画の通報ページには次のように明記されています:
「飛行計画の通報をせずに特定飛行を行った場合、航空法第157条の10に従い、30万円以下の罰金が科せられます」
通報手順は DIPS2.0 のSTEP01 機体・操縦者情報登録 → STEP02 他の飛行計画確認 → STEP03 空域情報確認 → STEP04 飛行計画通報の4段構え。飛行3日前〜当日までに完了させておくのが実務標準です。
土地所有者・管理者の許諾(航空法とは別問題)
意外と忘れられるのが「地上の権利」です。国交省ページには次のように明記:
「飛行許可・承認申請とは別に、飛行を希望する地域で無人航空機の飛行が可能か必ず確認のうえ、管理者等に対し必要な手続きを済ませて頂きますようお願いします」
航空局の許可があっても、土地所有者・管理者の同意がなければ不法侵入・条例違反となります。国営公園・都立公園・河川・港湾区域・海岸——各管理者に事前確認を。空撮案件では撮影業者側で書面取得するのが業界慣習です。
25kg以上機体は保険加入必須(2025年10月〜)
国交省 2025.09.10 告知より:「令和7年10月1日以降、総重量25kg以上の無人航空機は、第三者賠償責任保険の加入が必要」。25kg未満でも業務案件では対人1億円/対物5,000万円クラスの保険加入が業界標準です。
機体・機材の準備——バッテリー・プロペラ・SDカード・技適
国交省 無人航空機の飛行の方法には「飛行前確認を行うこと」が常時遵守事項として明記されています。空撮の場合、機材が1点でも欠けると当日撮り直しになります。以下5カテゴリの機材準備を出発前に必ず。
バッテリー
飛行前バッテリーチェック 5項目
- フル充電+予備2〜3本(寒冷時は3本以上)
- DJI GO 4/DJI Fly/DJI Pilotで個別セル電圧のばらつきを確認
- 外観の膨張・打痕・変形がないか目視(膨張品は即廃棄)
- バッテリー温度(10℃以下では内部抵抗が増え飛行時間が短縮/WB37等の保温バッテリー活用)
- ファームウェアが最新であること
膨張バッテリーの発火は重大インシデント(報告義務あり)です。
プロペラ
ひび・欠け・反りがないか、目視と指触で全羽根チェック。モーターへの装着向き(DJIの「CW/CCW」刻印)を必ず確認。予備2〜4本を毎回携行——樹木の近くで破損するリスクが最も高い部品です。
ジンバル・カメラ
- 機体起動直後のジンバル自己キャリブレーションが正常終了するか
- レンズ清掃(ブロワー→クリーニングクロス)
- NDフィルターの携行(ND4/ND8/ND16/ND32)
SDカード(スピードクラス選定)
撮影解像度・フレームレートによって必要スピードクラスが変わります。表を機材バッグに常備しておくと事故防止に。
| 撮影モード | 推奨スピードクラス | 備考 |
|---|---|---|
| 4K / 30p | V30(最低) | 民生用ドローンの多くが対応 |
| 4K / 60p・120p | V60以上 | DJI Mavic 3 Pro等の高フレームレート撮影 |
| 8K | V90 | Inspire 3・大型シネマ機 |
| RAW写真連写(DNG) | UHS-II U3 / V60+ | 連写でバッファ詰まり回避 |
出典:機体メーカー各社の公式ユーザーマニュアル記載値(DJI公式:https://www.dji.com/jp/)
リモコン(ファームウェア・技適)
- ファームウェアを最新版に更新(DJI Assistant 2 等)
- モニター輝度を撮影時間帯にあわせて調整
- 機体に技適マークがあるかを確認(総務省 電波利用ポータル——並行輸入品・改造品は技適失効の可能性)
予備機材(クライアント案件では必須)
予備プロペラ×4/予備バッテリー×2〜3本/予備SDカード×2/充電ハブ/車載インバーター/清掃用具(ブロワー・綿棒・クリーニング液)。1つの案件で機材が原因で撮り直しになれば、次の指名は来ません。
気象条件のチェック——気象庁一次情報と実務上限値
空撮の成否を最も左右するのが気象条件です。気象庁が発表する警報・注意報が判断の一次情報。UAV Forecast/Windyは補助ツールとしての位置づけです。
気象庁の警報・注意報を必ず確認
「気象庁は、発生のおそれのある気象災害の重大さや可能性に応じて特別警報・危険警報・警報・注意報を発表します。特別警報は、予想される現象が特に異常であるため重大な災害の起こるおそれが著しく大きい旨を警告して行う予報」
「雷注意報」「大雨警報」「暴風警報」「大雪警報」「濃霧注意報」——いずれかが発令されていればその時点で空撮は中止。判断を粘る余地はありません。
風速の実務上限値(メーカー推奨の80%)
法律上の風速上限はありません。実務上は機体メーカー推奨風速の80%が上限の目安です。
| 機体クラス | メーカー推奨上限 | 実務上限(80%) |
|---|---|---|
| DJI Mini 4 Pro クラス | 10.7 m/s | 約8.5 m/s |
| DJI Air 3 クラス | 12 m/s | 約9.6 m/s |
| DJI Mavic 3 Pro クラス | 12 m/s | 約9.6 m/s |
| DJI Matrice / Inspire 3 クラス | 15 m/s | 約12 m/s |
出典:DJI各機体の公式仕様ページ(DJI Japan)/実務上限は業界慣習
降雨・雷・視程・日射
降雨
民生用ドローンの多くは防水等級なし。プロペラシャフトから浸水し、即故障します。「霧雨程度なら」も禁物。
雷
雷注意報/雷警報発令中は中止。機体は金属部が多く、雷撃時のリスクが高い。
視程
霧・砂塵・黄砂で目視外飛行相当になる可能性あり。200m以上の視程が確保できない場合は延期を検討。
日射
直射日光下の長時間運用で機体・バッテリーが高温化し保護機能で自動帰還する場合あり。夏場は日陰待機を徹底。
気象情報の入手先(優先順位付き)
| 優先 | ソース | 用途 |
|---|---|---|
| ① | 気象庁 天気予報・警報 | 判断根拠の一次情報(必ず最初に確認) |
| ② | Windy | 風向・風速のビジュアル予測(補助) |
| ③ | UAV Forecast | ドローン向け複合予報(補助) |
「機体は買った、免許も取った、あとは実戦経験だけ」——その練習環境がKFJに揃っています
KFJドローンスクールの国家資格講習は1等2等を取得しながら空撮の練習もできます。屋内1,240坪の練習場では風雨に左右されず、GPSに頼らないATTIモードで基本操作を反復。屋外練習エリアではND運用・ゴールデンアワー撮影・障害物回避まで、実際の空撮案件と同じ動きを事前に体で覚えられます。AW119機長監修のカリキュラムで、「空を飛ばす者」としての判断力まで学べます。
現場の事前チェック——地形・空域・立入管理・NOTAM
現場に着いてから「飛ばせない」と気づくのは最悪です。撮影前日までに地形・空域・立入管理・NOTAMの4点を必ず確認します。
地形と障害物
高圧線・鉄塔
電波障害+磁気異常の原因。離発着地点から十分離すか、別地点に変更する。
立木
GPS信号のマルチパス発生源。樹木の真上を飛行しないルーティングに変更。
電波遮蔽物
鉄筋コンクリート・金属フェンス・送電鉄塔は2.4GHz/5.8GHzを減衰。事前に電波の抜けるルートを設計。
磁気異常
鉄鉱床・橋梁内部・地下埋設物。コンパスキャリブレーションは金属から離れた場所で実施。
空域確認(DIPS2.0+緊急用務空域)
DIPS2.0のSTEP03「空域情報の確認」で、飛行禁止空域・空港等周辺・150m以上上空・DID等の空域チェックを行います。あわせて緊急用務空域のページを必ず確認してください。
「ドローン・ラジコン機等を飛行させる前に必ず事前確認を行ってください」(国交省 緊急用務空域ページより)
災害発生時などに突発的に指定される緊急用務空域は、指定期間中は全ての飛行が禁止されます(例外なし)。撮影当日の朝にも1度確認するのが実務標準です。
立入管理措置(第三者を経路下に入れない)
「無人航空機の飛行経路下において、第三者(無人航空機を飛行させる者及びこれを補助する者以外の者)の立入りを制限すること」
実装:①コーン+バー/トラバー/テーピングで立入禁止区域を明示、②補助者を2〜3名配置、③第三者接近時はRTH(Return To Home)または着陸で退避、④駐車場は撮影地点から離した動線で。クライアント案件では、この立入管理措置の実施計画を書面化して事前共有するのが望ましいです。
緊急着陸ポイントの選定
離陸地点以外に2〜3箇所の緊急着陸ポイントを上空から見て開けた平坦地(グラウンド・公園芝地・駐車場)で選定。飛行ルート上の各ウェイポイントから最寄りの緊急着陸点をあらかじめ紐付けておくと、緊急時の判断が早くなります。RTH高度は「最高障害物 + 10m」以上に設定しておくと安心です。
周辺住民・関係者への事前告知
私有地上空を除いても、住宅密集地・観光地・神社仏閣周辺では事前告知・許諾取りが実務上の標準。「今日、下記の時間帯にドローン撮影を行います」の告知ポスターを近隣数軒に配布するだけで、当日のトラブル率が大幅に下がります。警察庁 小型無人機等飛行禁止法で指定された重要施設(国会・皇居・原発等)周辺は事前通報が別途必要です。
撮影プラン設計——絵コンテ・カメラ設定・ゴールデンアワー
「撮る前」に設計が終わっているかで、空撮の品質は決まります。飛行時間はバッテリー1本あたり15〜30分と限られており、現場で試行錯誤する時間はありません。
絵コンテ/ショットリスト
クライアント案件では必須の工程です。以下の項目を欄外メモ付きで:
- 被写体・カメラアングル・高度・時間帯・カット時間・備考
- クライアント承認印または電子サイン入りの合意書を携行
- ルート上に危険物(プロペラが巻き込む可能性のある糸・ワイヤー)がないか確認
飛行ルート設計
- 3D的に離陸→ウェイポイント→ウェイポイント→…→着陸を線で結ぶ
- ウェイポイント間はGPS衛星の見える上空を保つ(建物・立木を避ける)
- 電池残量ごとに「ここでRTH判定」「ここで強制Landing」の分岐点を設定
- シャドウ側(日陰)から順光側への移動は露出変化が大きいため段階的に
カメラ設定(1/60ルールとNDフィルター)
| 設定項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| ISO | 日中 100〜200 / 朝夕 200〜400 / 日没後 800〜1600 | ノイズを抑える最低値 |
| シャッタースピード | 1/60(30fps)/1/120(60fps) | フレームレートの2倍が基本ルール |
| NDフィルター | 日中は必ず使用(ND4/8/16/32を段階的に) | 1/60ルール維持のため |
| 露出 | ゼブラでハイライトをクリップさせない | 後工程での復元を容易に |
| ホワイトバランス | Manual固定 | Autoはフレーム間で色温度が変わる |
出典:DJI Mavic 3 / Air 3 / Mini 4 Pro等の公式ユーザーマニュアル記載値をベースにした運用標準(DJI公式)
撮影時間帯(ゴールデンアワー/ブルーアワー)
時間帯の使い分け
- ゴールデンアワー:日の出の1時間後まで/日没の1時間前まで。柔らかい光と長い影で立体感が出る
- ブルーアワー:日の出前20〜30分/日没後20〜30分。街灯とのバランスで幻想的な絵作りが可能
- 真昼:太陽直下でコントラストが強すぎる。硬い影が入り「ひからびた」印象になりがち
日の出日の入り時刻は気象庁の地域別データまたは国立天文台の暦情報を使用。
記録メディアの管理
- 飛行中にフォーマットしない(電源断でカード破損)
- 1案件ごとに複数カードに分散保存(1枚壊れて全部飛ぶのを防ぐ)
- 撮影直後にラベリング(案件名/シーン番号/日付)
現場の飛行前点検(プレフライトチェック CtoA)
国交省 無人航空機の飛行の方法で常時遵守事項として求められる「飛行前確認」を、業界標準の頭字語「CtoA」(Check to Air)でまとめると次のようになります。離陸前に必ず順序どおりチェック。
機体構成
- 機体・モーター・プロペラ装着状態
- ファームウェアが最新版か
機体健康状態
- バッテリー電圧・温度
- 機体の傷・歪み/コンパス/IMU正常
環境
- 風速・視程・電波環境
- NOTAM/緊急用務空域/立入管理
通信
- リモコン⇔機体リンク確認
- LTE補助通信の疎通
機器
- SDカード容量・スピードクラス
- 予備バッテリー/ジンバル動作
法令
- 航空法カテゴリー確認
- DIPS2.0通報完了確認/保険加入確認
離陸直前の追加チェック(GPS・コンパス)
- GPS衛星数:10個以上推奨/最低6個
- 磁気キャリブレーション:GPS飛行でしばらく実施していない場合/鉄骨橋梁直下・鉄塔直近では必須
- DIPS2.0通報IDの確認:離陸直前にスマホ/タブレットで通報ID発行済みかチェック
飛行日誌への記録開始
国交省 レベル4ポータル 運航ルールより、特定飛行を行う場合は以下3種の飛行日誌に必要事項を漏れなく記載する義務があります(違反は10万円以下の罰金)。
飛行記録
日付・離着陸時刻・離着陸地点・機体識別記号・操縦者名・飛行目的・許可承認番号・飛行中の異常。
日常点検記録
飛行前点検結果を記録。機体外観・プロペラ・電源・GPS取得・通信状態・バッテリー電圧などの点検項目。
点検整備記録
定期的な点検の結果・整備・改造内容を記録。機体認証の更新検査時に必要となる証跡。
補助者・第三者への声掛け
- 補助者へのブリーフィング:「合図」「役割分担」「緊急時の対応」「バッテリー交換手順」
- 第三者への声掛け:「今からドローンを飛行させます」「下を通らないでください」
- クライアント担当者への挨拶と撮影プラン再共有
よくある落とし穴7つ/KFJで空撮練習まで完結する理由
初心者〜業務移行期に多い7つの見落とし
「趣味だから」で通用しない
SNS投稿目的でも100g以上なら航空法の対象。機体登録・特定飛行判定・通報義務は同じ。動機は理由にならない。
地上の同意を忘れる
航空局の許可があっても、土地所有者・管理者の同意がなければ不法侵入。空撮業界の実務では業者側が書面取得する。
DIPS2.0通報を「後回し」にする
離陸直前に通報しようとして DIPS ログインできず飛ばせない事例が多発。飛行3日前〜前日に通報完了させる。
気象は「予報」でなく「実測」
気象庁予報+現場での風速計実測を必ず。現地の風は予報より1〜2m/s強いことが多い(尾根・河川沿い・ビル谷間)。
NDフィルターを持たない
日中は1/60ルールの維持にND4〜ND32が必須。持たない状態ではシャッター1/500以上でカクついた映像に。
飛行日誌を書かない
特定飛行を行った日は飛行記録/日常点検記録/点検整備記録の3種すべて記載義務。違反は10万円の罰金。
屋内練習を軽視する
屋外だけの練習は風の補正に集中しがちで基本操作が身につかない。屋内で基礎を固め、屋外で応用する2段構えが上達の近道。
KFJドローンスクール:資格取得と空撮練習が同じ現場で完結する
KFJドローンスクールの国家資格講習は、1等・2等の技能証明を取得しながら空撮の練習もできます。屋内1,240坪の練習場は、風雨に左右されず、GPSに頼らないATTIモードで基本操作(ホバリング/水平移動/回転/8の字/楕円反復)を反復できる環境。屋外練習エリアではND運用・ゴールデンアワー撮影・障害物回避まで実地訓練が可能です。
KFJの空撮練習環境の3つの強み
- 試験対策×空撮練習の並行:実地試験で使う機体と同じ機体で空撮練習ができるため、資格取得直後の案件初回でも操縦精度が落ちない
- AW119機長監修:有人航空の運航実務者が「操縦者としての心構え」「判断の優先順位」「客への説明責任」を伝える
- 卒業後の練習場開放:月に数回、有料で練習場を借りて反復練習する卒業生が多く、資格取得後のスキル維持もサポート
資格を取ってから「1度も飛ばさずに数ヶ月」——という事態を防ぐ設計。詳しくはKFJの無料WEB説明会で。
FAQ / よくある8つの質問
Q1. 100g未満のドローンで空撮する場合、事前準備は不要ですか?
機体登録義務はありませんが、それ以外の準備は必要です。都道府県条例・土地所有者許諾・小型無人機等飛行禁止法の対象区域確認は屋外で飛ばす限り適用されます。また、機体性能が低いため風の影響を受けやすく、実務では200g前後の機体を使うほうが安定した空撮ができます(国交省 ドローン登録ポータル)。
Q2. 自宅の庭でドローンを飛ばして家族を空撮するのに、何か手続きは必要ですか?
住宅の敷地内であれば航空法上の許可は不要な場合が多いですが、以下は別途確認が必要です:①隣地境界の上空は隣地所有権が及ぶ可能性、②自治体の景観・騒音条例、③小型無人機等飛行禁止法の対象区域でないか、④住宅密集地(DID)に該当する可能性——住宅密集地であれば人口集中地区(DID)扱いになり特定飛行に該当します(国交省 飛行許可・承認手続)。
Q3. 神社仏閣や観光地で空撮したい場合、どんな準備が必要ですか?
私有地・公有地それぞれの管理者許諾が必要です。文化財保護法の対象建造物上空は建造物活用への影響があるため、撮影前に神社・寺・管理会社の許諾取得が必須。寺社独自のガイドラインがある場合も多く、SNS用であっても許諾なしの投稿は炎上リスクがあります。「都道府県・市区町村等の地方公共団体が定める条例等により飛行が禁止されている場所・地域があります」(国交省 飛行許可・承認手続)。
Q4. 業務案件で空撮する場合、趣味と何が違いますか?
航空法上の扱いは同じですが、実務上以下の違いがあります:①保険加入証明書をクライアントから求められる(対人1億円/対物5,000万円が業界標準)、②技能証明・機体認証コピー提出、③立入管理計画の書面化、④飛行日誌テンプレートの整備。25kg以上の機体は2025年10月以降 第三者賠償責任保険加入が義務化されているため注意が必要です。
Q5. 風速何m/sまで空撮できますか?法律上の上限はありますか?
法律上の風速上限はありません。実務上は機体メーカー推奨風速の80%が目安です(DJI Mavic 3クラスなら約9.6m/s)。上限いっぱいまで飛ばすと姿勢制御に負担がかかり、映像が乱れます。現地の風速は予報より1〜2m/s強いことが多いため、風速計での実測を推奨します(機体仕様の一次情報はDJI公式参照)。
Q6. NDフィルターは必ず必要ですか?
動画撮影では実質必須です。1/60ルール(シャッタースピード=フレームレートの2倍)を維持するため、日中屋外ではND4〜ND32を段階的に使い分けます。NDなしだとシャッター1/500以上が必要となり、映像がカクついた不自然な動きになります。DJI Mavic 3・Air 3・Mini 4 Pro等は純正NDセットが販売されています(DJI公式アクセサリー)。
Q7. 空撮の練習を屋外だけで済ませても大丈夫ですか?
推奨しません。屋外では風の補正に神経を使うため基本操作の精度が身につきにくいのが実情です。屋内で基礎(ホバリング/水平移動/回転/8の字)を固めてから屋外で応用練習する2段構えが上達の近道。KFJドローンスクールの屋内1,240坪の練習場は、GPSに頼らないATTIモードで反復練習ができる環境が整っています。国家資格講習は1等2等を取得しながら空撮の練習もできます。
Q8. 事故を起こしてしまったら、どこに報告すればいいですか?
国交省 事故等の報告及び負傷者救護義務より、①人の死傷(重傷以上)、②第三者の物件損壊、③航空機との衝突・接触、④制御不能/発火(飛行中)が発生した場合、直ちに飛行を中止して負傷者救護を行い、航空局/地方航空局/空港事務所へ報告します。報告義務違反は2年以下の懲役または100万円以下の罰金(航空法第157条の8)。ヘルプデスク:050-3385-4717(平日9〜17時)。
受講会場から選ぶ(埼玉・大阪・名古屋)
KFJドローンスクール(国土交通省 登録講習機関 T0629001)は全国3会場で同一料金・同一カリキュラム。二等・一等・限定変更のすべてを3会場すべてで実施しています。
国家資格取得のご相談は KFJ へ
この記事を読んだ後にできる、3つの行動をご用意しました。ご自分のタイミングに合わせてお選びください。
【出典・一次情報一覧】
本コラム記載の制度・数値・法令根拠は、2026年7月14日時点の以下一次情報13本をベースにしています。制度改正・料金改定の可能性があるため、実際の飛行前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
■ 国土交通省 航空局(航空法・特定飛行・技能証明)
- 無人航空機の登録(ドローン登録ポータル) https://www.mlit.go.jp/koku/drone/ 100g以上機体登録義務・リモートID・3年更新の根拠。
- 無人航空機の飛行許可・承認手続 https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html 特定飛行8区分・カテゴリ判定・立入管理措置・保険加入義務の根拠。
- 飛行計画の通報・飛行日誌の作成 https://www.mlit.go.jp/koku/operation.html DIPS2.0通報義務・罰則30万円の根拠。
- 無人航空機の飛行の方法(常時遵守事項) https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000041.html 飛行前確認義務・遵守事項の根拠。
- 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html 緊急用務空域・事前確認義務の根拠。
- レベル4ポータル:運航ルール(飛行日誌の取扱要領) https://www.mlit.go.jp/koku/level4/operation/index.html 飛行記録・日常点検・点検整備の3種日誌の記載義務・罰則10万円の根拠。
- 事故等の報告及び負傷者救護義務 https://www.mlit.go.jp/koku/accident_report.html 事故・重大インシデント報告義務・罰則の根拠。
- 無人航空機操縦者技能証明等 https://www.mlit.go.jp/koku/license.html 技能証明制度・一等/二等の区分の根拠。
■ DIPS2.0(ドローン情報基盤システム)
- DIPS2.0 ポータル(飛行計画通報・機体登録の窓口) https://www.ossportal.dips.mlit.go.jp/portal/top/ 機体登録・機体認証申請・飛行計画通報のオンライン窓口。
■ 気象庁
- 気象庁 トップページ https://www.jma.go.jp/jma/index.html 天気予報・警報・注意報の一次情報。
- 警報・注意報発表基準一覧表 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/warning.html 雷・暴風・大雨・大雪等の発表基準の根拠。
- 特別警報・危険警報・警報・注意報一覧表 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/index.html 警報階層の定義の根拠。
■ 総務省・警察庁
- 総務省 電波利用ポータル(陸上移動通信・技適関連) https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/system/ml/ 技適マーク・特定無線設備の根拠。
- 警察庁 小型無人機等飛行禁止法 https://www.npa.go.jp/bureau/security/kogatamujinki/index.html 重要施設周辺の飛行禁止・事前通報義務の根拠。
■ KFJドローンスクール
- 運営会社/インストラクター https://droneschool.kofuji.co.jp/ コフジ物流株式会社/登録講習機関T0629001。
- 受講コースと料金 https://droneschool.kofuji.co.jp/courses-price/ 1等・2等コースの受講料(空撮練習を含む)。
- 埼玉会場(浦和IC 5分) https://droneschool.kofuji.co.jp/area-saitama/ 屋内1,240坪練習場・アクセス情報。
